よくある質問

乳がんQ&A

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乳房を平面ではさんで圧迫し撮影することで乳がんを発見できる医療機器です。重なった乳腺内に潜んでいる病変を発見するために可能な限り広げたほうが良い写真となり、圧迫による疼痛を伴うことがあります。
マンモグラフィでは腫瘍病変(しこり)の評価に加え、超音波では見えにくい石灰化病変(乳腺のなかに砂のように存在する細かい石灰成分)の検査が得意です。腫瘍病変、石灰化病変といっても実際は良性のものが多いのですが、時に悪性の特徴的な所見を示すことがあります。
当院では最新のデジタルマンモグラフィを用い、フィルムを用いることなく高精細モニタ(5M)にて診断します。
A
エコーによる乳がん検診ではほとんど痛みはありません。乳房超音波(エコー)では乳腺の内部構造をテレビモニタに映し出しながら検査をします。乳腺の構造について詳細に知ることができ、時にマンモグラフィで見えなかった病変が発見されることがあります。超音波で確認をしながら細胞や組織を採取することもあります。
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世界的なガイドラインでは、各臨床試験の定期的なCT、骨シンチ、マーカー採血などは生存期間を延長しないという結果に応じて、3-4ヶ月に1回の診察と1年に1回のマンモグラフィのみで良いということになっています。これを踏まえて、聖路加国際病院も含めて専門施設では病期が進んでいない場合は必要以上の検査を行わなくなりました(ちなみに聖路加では3ヶ月ごとの診察と1年ごとのマンモ、胸部単純写真、マーカー採血です)。
乳がんは骨に転移をすることが多く、その際は早期に痛みという症状がでるので、その症状が出てから治療を開始しても、検査でたまたま見つかって検査をしても長い目でみると変わらないということになっています。 別の病院で治療している場合でも、他の施設の受け入れが許されるのであれば保険適応で検査可能です。ただ、聖路加を含めて専門施設は他院で治療を開始している場合、受入れが困難で、セカンドオピニオンという対応となることが多いです。よろしくお願いいたします。
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授乳中は特に乳房のなかで乳汁が作られ、流れという形で乳房に絶えず変化があります。そういう理由で乳房にしこりを感じたり、痛みを感じたりすることは異常がなくてもよく見られる症状です。その場合、乳がんである可能性は低いと思われますが、大丈夫だと思い過信していると乳がんが隠されていることもあります。一度受診していただき、大丈夫であることを確認させていただければ安心ですね。